「小アルカナは大アルカナに比べて抽象的で、何を言いたいのかよくわからない」
そんな声もよく耳にしますが、これもやはり数秘と絡めて学んでいくと理解しやすく、記憶に残りやすいです。
タロット×数秘術リーディング講座、今回は小アルカナ編「1」をお届けします。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
まずは、立ち上がりのエース(1)
どのスートについても、人の姿は描かれておらず、雲からいきなりニョキッと手が現れて物を差し出しているというのが、ちょっと奇妙な感じもしますよね。
一般的には、大アルカナが出た時は大きな転機を教えてくれるのに対して、小アルカナは日常の小さな出来事を細かく教えてくれると言われています。
しかし、エースに関しては、どのスートについても大アルカナ級の重要な意味を持つと言われていて、リーディング中に出た場合は要注目のカード。
数秘術で「1」は「始まり」「革新」「自立」といった意味を持つ数字ですが、タロットでは「生まれる」という要素も強く主張してくるのが特徴的です。
さっそく、それぞれのカードの1番(エース)が何を伝えようとしているのか、その声に耳を傾けてみましょう。
WAND(棒)エース ~奮起~
ワンドは、タロットでは「情熱」を表します。
情熱、といっても漠然としていて、ピンとこない?
ならば、「やる気」「モチベーション」と表現してみるといかがでしょうか。
勉強でも仕事でも家事でも趣味でも、「よし、やるか」と自分の内側に火を点けないと動けませんよね。
恋愛も、”その気”にならないと相手が見つからない。(一目惚れも、出会いの場に自ら行くエネルギーがあるから生まれるご縁ですよね)
焚火だって、火種がないと燃え上がりません。
全く何もないところからいきなり情熱の元が生まれるのですから、このワンド「1」はスゴイ力を持っています。
よく見ると、すでにこの棒には若葉も噴き出していますよね。
あふれだす生命のエネルギーを抑えられない。
非常にパワフルなカードです。
数秘術の「1」の意味に最も近いのが、このワンドのエースだと言っても過言ではありません。
CUP(聖杯)エース~出会い~
なにか新しいことを始めると、そこに人間関係が生まれますよね。
たとえば、「よーし、身体を鍛えるぞ」と思ってジムに通い始めるとインストラクターさんとの出会いがある。
「筋トレ動画を見るぞ」と思ってYOUTUBEを開けば、そこにYOUTUBERさんとの出会いがある。
「婚活、本気でやろう」と思ってマッチングアプリに登録したら、好みな人がたくさんいた。
そしてそこに、「この人、いい人だなー」とか「この人、教えるのがうまいなー」「また会いたいないなあ」「話してみたいな」とか、感情の動きが出てきます。
この「人間関係」や「感情」こそがカップが司る要素で、カップのエースはまさに「人間関係が生まれる」「感情があふれ出してくる」という様子を意味しているのです。
「人間関係がここから始まる」というカードなので、恋愛についての悩み相談でこのカードが出たら恋が始まる暗示だと受け取っても良いでしょう。
SWORD (剣)エース~やるしかない~
キレイになりたい!筋トレしよう!ダイエットしよう!!・・・と思い立ってジムに行き、素敵なコーチに出会えてますますモチベーションが上がった!
さあ、次のステージは具体的なトレーニング方法ですよね。
「かっこよくなりたい」「美しくなりたい」という、その願いを叶えるためにはどうすればいいかな?という具体的な「方法」を教えてくれるのがソードです。
ソードのエースは、知恵のエネルギーが生まれたことを暗示していて、例えば新しい筋トレ法を教えてもらったり、知識を習得したり。
ワンドのエースは「やりたいこと」が生じるイメージですが、ソードのエースは「やらなければいけない状況が生まれる」と読むこともできますね。
もう方法は与えられているから、あとはやるしかないよね?という感じ。
ソードの周りに散りばめられている6つの光は、この剣が単純に誰かを殺害したり裁いたりするためのものではなく、物事を「調和」させるために与えられたのだ、ということを教えてくれます。
ソードは「言葉」の象徴でもありますから、このソード(言葉)で誰かの心を動かすこともできる。
現代だと、SNSのアプリなども「ソード」の管轄に含まれるでしょう。
PENTACLE(金貨)エース~手ごたえ~
情熱があって、具体的な方法で行動を起こしても、それが必ずしも「形」になるとは限りませんよね。
やってもやってもダメで、何の成果にもならないこともあります。
しかしこの金貨のエースカードは、手で触れてその感触を確かめ、手のひらに載せて重さを確かめられるような具体的な”何か”を手に入れられることを暗示しています。
数秘術において「1」は、「とにかく手を着けてみる」「始めてみよう」という意味が強い数字ですが、ペンタクルのエースでは、手ごたえを感じられるような「結果」をすでに手に入れられることを暗示しているのです。
ここから何かを始めていくというよりは、「何か一つ、手ごたえを感じられる」とか、「臨時収入がある」「欲しかったものが手に入る」というイメージ。
つまりペンタクルのエースは、物質界の大きなエネルギーがあなたに降り注いでいることを表しているというわけです。
【まとめ】タロット×「1」はピュアなエネルギー。余計なジャッジを挟まず、受け止めて!
「1」は新しい情熱が生まれる数字。
タロット×「1」は、あなたがすでにスタート地点に立っていることを暗示しています。
自分では気づいていなくても、心に抱いた”何か”をスタートさせて軌道に乗せていくにはちょうど良い運の流れをつかみかけている状態。
「うまくいくかな」とか「やっぱり私はダメだな」といったネガティブな感情が入る前の、純粋なエネルギーを表していますので、小アルカナのエースが出た場合はあれこれ考えすぎず、余計なジャッジをせずに「あ、今、始め時なんだな」と素直にその応援メッセージを受け取りましょう(*´∀`*)
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