タロットのリーディングは、数秘術も掛け合わせることでリーディングしやすくなります。
タロット×数秘術講座12「コートカード編「ワンド」」をお届けします。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
タロットのコートカードに描かれているもの
コートカードは人物がメインのカードであり、どのスートもペイジ、ナイト、クウィーン、キングの4つのランクで構成されています。
全てのスートに共通しているのは、ランクによらず、人物が手に持っているのは各スートのシンボルを”一つ”だけ。
ランクによって棒やカップの数が増えるということはありません。
コートカードで描かれているのは、各人物の「現実への向き合い方」、そしてアプローチの仕方です。
ワンドであれば、「これ気になるな」「これ、やってみたいな」という情熱や夢、目標をどう扱うか?というテーマが描かれているのです。
さっそく、数秘術の視点を組み合わせて見ていってみましょう!
WAND×ペイジ~才能開花~
コートカードからのメッセージを読み取る際には、そこに描かれている人物に吹き出しをつけて考えてみると良いと言われています。
まず、WANDSのペイジ。
まだ若いので、手に入れた棒をどうやって使おうかと迷っている様子が見て取れますね。
棒=WANDも「1」という数字も、どちらも「情熱」や「クリエイティビティ」を象徴するもの。
ですから、少年は自分の中に生まれた好奇心や情熱、あこがれをじっくり吟味しているようにも見えます。
あるいは、自分の中に新しい才能の芽を見つけ、これからどうしようかと将来について考えているのかもしれません。
あえて吹き出しをつけるとしたら、「うーん。これ、どうしようかな?」「これで何を作ろうかな?」「どうやって大きく育てようかな」といったところでしょうか。
背景には3つの山が見えますね。
「3」は、数秘術では「2」の調和を崩して前に進む数字。
ソウルナンバーに「3」を持つ人物は、クリエイティブでユーモアあふれるタイプの方が多いです。
この3つの山の数、「一見、慎重そうに見えるけど実はとても楽観的」「平凡な生活から抜け出して楽しいことをしたいと思っている」というこの少年の性質を表しているのかもしれません。
旅立ちのタイミングを探っている状態なのでしょう。
WAND×ナイト~向こう見ず~
生まれた情熱の活かし方を思案していたペイジに対して、ナイトはとても行動的。
自らの判断でアクションを起こせる年齢になっているので、生まれた情熱を携えて住み慣れた場所から巣立っていくことを決めました。
さきほどの3つの山はすでに少し遠くにありますね。
これは、この人物が居心地の良いコンフォートゾーンから脱したことを意味しています。
ペイジのカードではハッキリと見えていなかった3つ目の山の全体が描かれているのもポイント。
狭い世界を出て、視野が広がっていく様が描かれているとも解釈できるでしょう。
ただ、大胆で向こう見ずな性質があるのも事実。
実際、彼は未来ではなく過去に向かって進んでいます。(タロットカードでは右が未来、左は過去を表しています)
この棒(情熱)を早くどこかに運び、早く何らかの形にしたい!という焦りがあるのでしょうか。
ワンドにも「1」の数秘にも含まれている、「せっかち」な面がよく表れています。
なにか気になる物事に出会った時、ちょっと前のめりになり過ぎてしまう性質を表すカードとも言えますね。
このカードが出た時は、「まあまあ、ちょっと落ち着いたほうがいいよ」というメッセージです。
WAND×クウィーン~自信~
ワンドのコートカード4枚のうち、きちんと正面を向いているのはクウィーンだけです。
どっしりと、堂々とした佇まいで前を向いて座っている彼女は、とてもポジティブでおおらかな女性。
女性ですが、どこか男性的な雰囲気を漂わせていますよね。
現実の世界で言うと、和田アキ子さんや米倉涼子さんのように、「頼れる姉御」といったところでしょうか。
体はしっかり正面(現実)に向けられていて、一方で頭(思考)はちょっと未来を向いている。
つまり、現実に向き合いつつ先のことにも思考を巡らせることができる余裕があるんですね。
背後に咲いているひまわりは、この女性が明るく健康的で、生命力あふれる人物であることを表しています。
彼女が座っている椅子には、二頭の獅子が描かれていますね。
獅子は魔除けの霊獣。
「しし座」のシンボルであり、この女性の自信や魅力、自己表現力の高さを象徴しているようです。
また、「2」は調和を表す数ですし、このクウィーンが立場的にもメンタル的にも安定した状態にあることを暗示していますね。
彼女の前に座ってる黒猫は「小さなライオン」とも言われ、やはり魔除けの意味がありクウィーンを守っている存在です。
ペイジからの流れで見て注目すべきは、それぞれの人物が持っている木の棒に大きな変化がないということです。
成長しているわけでもなければ、枯れてしまうわけでもない。
よく見ると葉っぱの数も違います。
つまり、4人の人物は同じ時間を生きているということ。
「ペイジが成長してナイトになった」という時系列のストーリーではなく、あくまでも「生まれた情熱やあこがれに対してどう向き合うか」というテーマを人物を使って表現しているんだということがわかります。
WAND×キング~振り返りと展望~
若いペイジが「この情熱、どうやって生かそうかな?」と未来を向いていたのに対して、歳を重ねたキングは過去のほうを見ながらワンドと向き合っているのが対照的。
自分がここまでやってきたこと、情熱や好奇心の使い方は合っていたんだろうか?夢や目標との向き合い方について”振り返り”をしているようにも見えます。
また、彼が座っている椅子は背もたれが非常に高いようで、カードの画面には描き切れていません。
WANDのクウィーンにも共通して言えること。
他のスートではキングやクウィーンが座っている椅子の形がわかるようになっているので、これは特徴的ですよね。(※swordのキングの椅子も背もたれの形はわかりません)
四角形であれば、座っている人物の「精神的な落ち着き」「管理能力」や「頑迷さ」を表す数として解釈できますが、どうやらそうではない。
あえて形がわからないようにすることで、ここに描かれている人物の底知れない欲望や果てなき好奇心、情熱の強さを表現しているのかもしれません。
つまりワンドのキングは、過去を振り返ってはいるけれどその情熱は燃え尽きてはいない。
「枠に収まり切れないくらいの情熱を持って物事に当たっているリーダー」なのです。
【まとめ】「憧れ」とどう向き合う?WANDコートカードに学ぶ、夢の叶え方
WANDのコートカードを、数秘術の観点から眺めてみました。
ポイントを整理します。
・WANDのコートカードで描かれているのは、好奇心や情熱への向き合い方、活かし方
・4枚のカードは時系列のストーリーを描いたものではない
・安定する地位にたどり着けたとしても、人の情熱や欲望は尽きることがない
なにかやりたいことができた時、その情熱をどう扱うかは人によって異なります。
また、年齢と共にアプローチの仕方も違ってくるでしょう。
WAND のコートカードは、あなたが今、目標に対してどんなアプローチをしているのか、客観的に見ることでしか得られない”気づき”を与えてくれるのです(*´∀`*)
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