タロットシンボルリーディング講座2回目の今回は、基本の「キ」。四大元素の意味とは?”前編”についてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
四大元素という概念
四大元素(よんだいげんそ、しだいげんそ)は、タロットのみならず「占い」全般においてとても大事な概念です。
全てのベースになっている考え方であり、これさえ知っておくとタロットカードの理解もぐんとスムーズになるでしょう。
具体的には、地(Earth)、水(Water)、火(Fire)、風(Air)の四つを表し、自然界と人間の性質を理解するための基本的な枠組みとなっています。
それぞれの元素は、特定の性質やエネルギーを持ち、個々の性格、感情、行動、および精神的な傾向を反映します。
さっそく、各元素の詳細と占いにおける意味について見ていきましょう!
火(Fire)
【性質とエネルギー】
火の元素は、情熱、エネルギー、創造性を象徴します。
活気があり、変化を促す力を持ち、強い意志と行動力を反映しています。
わかりやすいキーワードは、「ビッグバン」。
宇宙が生まれる原因になったと言われる「大爆発」ですが、占いにおいてまさに「火」はこのビッグバンのような段階。
あなたの中に、行動の源となる情熱が生まれる。そこから全てがスタートするというイメージで理解しておくと良いでしょう。
【占いにおける意味】
火のエネルギーは、情熱、創造的な力、自己表現、変革を意味します。
「人」に置き換えてみれば、情熱的でエネルギッシュ、リーダーシップを発揮する人物を想像すると良いでしょう。
タロットカードでは「ワンド」のスートがこの元素を象徴し、創造的なプロジェクト、行動、意志力に関連するカードです。
占星術では、牡羊座、獅子座、射手座が「火」の性質を持っています。
【シンボル】
火の元素は、炎、太陽、キャンドル、火山、赤、オレンジなどで表現され、これらは変革とエネルギーを象徴します。
占いにおいては、情熱を持って行動することや、内なる力を活用することの重要性を教えてくれています。
火のシンボルをよく目にする、あるいはカードで火の要素が気になった時は、遠慮せず積極的に動いてみると良いでしょう。
逆位置で出たり、展開したカードが「火」ばかりだった場合は、少しアツくなり過ぎている可能性もあります。
クールダウンが必要な状態だよ、というメッセージかもしれませんね。
水(Water)
【性質とエネルギー】
水の元素は、感情、直感、流動性、柔軟性を象徴します。
水が様々なものと混ざるように、「変化しやすい」「適応性が高い」「感化されやすい」という性質を表すことも。
ビッグバンの後には水素が生まれた…そんな説もあるため、四大元素の説明では「火」⇒「水」の順番で解説されることが多いです。
あなたの中に、行動の源となる情熱が生まれる。そして実際に行動してみた結果、誰かと出会い、そこに「つながり」や「感情」が生まれる…
そんなイメージでとらえておくと覚えやすいでしょう。
【占いにおける意味】
水のエネルギーは、感情的なつながり、直感、潜在意識、癒しを意味します。
「人」でたとえてみると、感受性が高く、共感力に優れ、他人の感情に敏感な人。
タロットカードでは「カップ」のスートがこの元素を象徴し、感情、愛、関係に関連するカードです。
占星術では、蟹座、蠍座、魚座が「水」の性質を持っていて、感情的で直感的な性質を持つ方が多いと言われています。
【シンボル】
水の元素は、海、川、湖、雨などで表現され、これらは浄化と癒しを象徴します。
占いにおいては、感情のバランスを保つことや、内なる声に耳を傾けることの重要性を強調します。
分かりやすく言うと、「頭で考えるよりも、もっと心の声を聴いてね」ということですね。
水のシンボルをよく目にする、あるいはカードで水の要素が気になった時は、もっと「心」に意識を向けてみると良いでしょう。
逆位置で出たり、展開したカードが「水」ばかりだった場合は、少し感情的になり過ぎていたり、人に感化され過ぎているというサインであることも。
【まとめ】身の回りにあるスピリチュアルな「扉」をノックしてみよう
四大元素は占いの多くの側面で重要な役割を果たしていて、自然界と人間の内面を深く理解するための鍵となります。
それぞれの元素が持つ意味やシンボルを理解することで洞察力も増し、リーディングにも深みが出るでしょう。
日常生活の中でも、「これは四大元素に置き換えるとなんだろう?」と考えてみるのも面白いですね。
次回は、4大元素の風と地、また、4大元素の相互関係についてをお届けいたします。