タロットシンボルリーディング講座4回目の今回は、「色」で読むというリーディング【前編】赤、青、緑、黄色、黒、白のお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
タロット占いにおける色
タロット占いにおける「色」は、カードの象徴や意味を深く理解するための重要な要素です。
タロットカードにはさまざまな色が使用されており、それぞれの色には特定のエネルギーや感情が反映されています。
色彩心理学と同様に、タロットにおける色の意味もカードの解釈に大きな影響を与えるでしょう。
今回は、タロットカードにおける主要な色とその象徴的な意味について詳しく見ていきます。
赤
【象徴と意味】
赤は情熱、エネルギー、行動、生命力を象徴する色です。
強い感情や衝動を表し、積極性や勇気を呼び起こしてくれます。
赤がカードに描かれている場合、それは活力や緊急性、欲望を示唆することが多いです。
【カード例】
「ワンドのエース」など、火の元素に関連するカードには赤が多く使われています。
これは創造的なエネルギーや新たな始まりの象徴。
また、「力(Strength)」のカードにも赤が使われており、内なる強さや勇気を表現しています。
青
【象徴と意味】
青は冷静、知性、真実、精神的な探求を象徴します。
平和と安らぎをもたらし、感情の安定や直感を促す癒しのカラー。
青がカードに描かれている場合、それは冷静な判断や内なる平和を示唆することが多いです。
【カード例】
「星(The Star)」のカードには青が多く使われており、希望や癒し、精神的な導きを象徴しています。
また、「女教皇(The High Priestess)」のカードにも青が使用されており、直感や秘教的な知識を表現しています。
緑
【象徴と意味】
緑は成長、調和、繁栄、自然とのつながりを象徴します。
空に向かって伸びていく木々をイメージするとわかりやすいですね。
癒しと再生を司り、物事に「調和」をもたらすカラーでもあります。
緑がカードに描かれている場合、それは新しい始まりや回復、自然のサイクルを示唆することが多いです。
【カード例】
「女帝(The Empress)」のカードには緑が多く使われており、豊かさや母性、創造力を象徴しています。
また、「世界(The world)」に描かれている蛇も緑。
物事が調和して安定していること、ここから新たなステージが始まることを表しているようです。
黄色
【象徴と意味】
黄色は知識、明晰さ、幸福、希望を象徴します。
知的な活動や精神的な明瞭さ、楽観性を表す意味で使われることが多いですね。
背景が黄色で描かれている場合、それは明るい未来や啓示、学びの過程を示唆することが多いです。
【カード例】
「太陽(The Sun)」のカードには黄色が多く使われており、喜びや成功、スピリチュアルな啓示を象徴しています。
また、「愚者(The Fool)」のカードにも黄色が使用されており、新しい冒険や未知なる可能性が表現されているようです。
黒
【象徴と意味】
黒は秘密、未知、深遠、終わりと始まりを象徴します。
この色は潜在意識や変容、保護を示し、物事や人の神秘的な側面を強調します。
「物質界のあらゆるものを全て足し合わせると黒になる」という考え方もありますよ。
つまり、あれもこれも全て含んでいるのが黒です。
黒がカードに描かれている場合、それは内省や変化、秘められた真実を示唆することが多いです。
【カード例】
「死神(Death)」のカードには黒が多く使われており、変容や新たな始まり、終わりのサイクルを象徴しています。」
また、「悪魔(The Devil)」のカードにも黒が使用されており、抑圧や隠れた欲望を表現しています。
白
【象徴と意味】
白は純粋、無垢、真実、霊的な明瞭さを象徴します。
浄化と保護、無限の可能性を示し、精神的な純粋さを強調する時によく使われる色です。
黒との対比でいうと、黒は物質界の全てを含んだ色。白は、天上界のすべてを含んだ色だと言われています。
白がカードに描かれている場合、それは純粋な意図や新たな始まりを意味することが多いです。
【カード例】
「愚者(The Fool)」のカードには白が多く使われており、無限の可能性や新たな旅立ちを象徴しています。
また、「死神(Death)」も白い馬に乗って表れますね。
死は「終わり」であり、新たな始まり。
肉体は終わりを迎えますが、魂は天上界=白の世界に還っていくということを表しているようです。
【まとめ】色を理解して鑑定の精度を高めよう
タロット占いにおける色の意味は、カードのリーディングをより豊かにし、鑑定の精度を高めます。
”色”を理解すればリーディングに深みが出ます。
「タロットのリーディングって難しい…」という先入観も薄れていくでしょう。
次回は、「色」で読むというリーディング【後編】紫、オレンジ、ピンク、茶色、灰色についてを見ていきます。