タロットシンボルリーディング講座7回目の今回は、「景色」で読むというリーディング【後編】野原、川、岩や崖、道、のお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
タロット占いにおける景色
タロットカードをじっくり眺めてみると、その背景には様々な「景色」風景が描かれていることに気づくでしょう。
これは、カードからのメッセージを理解する上で重要な要素となります。
今回は、タロットカードにおける景色の種類と、それが何を意味しているのか?象徴的な意味について詳しく見ていきましょう。
野原・草原
【象徴と意味】
野原や草原は豊かさ、自由、成長を象徴します。
これらの風景は広がりと可能性、自然の豊かさを示唆します。
草原はまた、自然との調和、シンプルさ、ナチュラルな魅力、開放感、心の大らかさを表すこともあります。
【カード例】
「女帝(The Empress)」のカードには豊かな野原が描かれており、創造性と豊かさ、母性を象徴しています。
※「庭園」と読むこともでき、これは人の手によって整えられたもの=知識や教養、地位などを表すこともあります。
また、「ペンタクルのナイト」や「ペンタクルペイジ」のカードにも広がる野原が描かれており、彼らが精神的に落ち着いていて大らかな人物であることが見て取れるでしょう。
川、水辺
【象徴と意味】
川は流れ、変化、人生の旅を象徴します。
川の流れは感情や時間の経過、変化と浄化のプロセスをも示唆しているようです。
また、生命の循環や新たな始まりを象徴することもあります。
【カード例】
「節制(Temperance)」のカードには川が描かれており、調和とバランス、止まることのない流れや循環を象徴しています。
また、「死(Death)」のカードにも川が描かれており、終わりと新たな始まり、変容のプロセスが示されているようです。
岩・崖
【象徴と意味】
岩や崖は困難、人生の試練、困難な局面を象徴します。
これは、わりとイメージしやすいのではないでしょうか。
【カード例】
「タワー(The Tower)」のカードには崖が描かれており、突然の変化や崩壊、試練を象徴しています。
また、「愚者(The Fool)」のカードにも崖が描かれており、彼の表情に反して現状は決して甘いものではないことを伺い知ることができるでしょう。
道
【象徴と意味】
道が表すのは、物事のプロセス。
目標や理想に至るまでの「途中経過」を象徴しています。
明るい光に向かって道が伸びているのは、目標達成が叶うという明るい兆しがあることの表れです。
【カード例】
「月(The Moon)」のカードには手前の水辺から遠くに向かって一本の道が描かれています。
ハッキリと答えが出ずに曖昧な状況ではあるものの、その道は月の光によって照らされていますね。
太陽ほどの明るい光ではないものの、その道筋は明るいでしょう。
やがてその状況が明るい未来に導かれることが見て取れます。
【まとめ】タロットカードの景色の役割
このように、タロットカードにおける風景は、そのカードが伝えるメッセージを理解するための重要な手掛かりとなります。
風景は、カードの中の人物が置かれている状況(=相談者)をよく表しており、その人物の表情と合わせて解釈するというのもポイント!
きびしい状況でも笑っていたり、逆に明るい状況でも険しい顔をしていたり。
その人物の性格傾向も見えてくるのが面白いところですね。