タロットシンボルリーディング講座15回目の今回は、人物が持っている「アイテム」の意味は…【前編】のお話をしていきます。
タロットカードに描かれている人物は、様々な「アイテム」を持っていることが多いです。
実はそのアイテムにも一つ一つスピリチュアルな意味があり、リーディングしていく上で重要な要素となります。
アイテムはカード全体のメッセージを補完し、具体的な解釈に役立つでしょう。
ここでは、タロットカードに描かれている人物が持っている主な「アイテム」の象徴的な意味について見ていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
人物が持っている主なアイテム
★ 剣(Swords)
スートの一つでもあるsword。「剣」ですね。
剣=武器、凶器、人を刺すための物!と思われやすいですが、実はタロットの世界ではちょっと違った意味もあります。
剣は知性、コミュニケーション、決断力の象徴。
剣を持つ人物は、知的な挑戦や、なんらかの「判断」を迫られるようなちょっと困難な状況に直面していることを示す場合が多いです。
また、 新しいアイディアや真実、思考の明晰さや決断力が高まっていることを意味していることも。
swordのナイトに表されているように、 急速な行動や決断、勇気と積極性を象徴する場合もあります。
剣がメインになっている画像が出た場合は、迅速に行動する必要性を求められていると解釈して良いでしょう。
★棒(Wands)
木の棒は、火をつけると勢いよく燃えますよね。
そこから、Wandは情熱、創造性、エネルギーを象徴します。
だいたい、棒を手にしている人物はエネルギッシュで創造的なプロジェクトに取り組んでいることを示しています。
例えば、Wandのエース。
新たな始まりやインスピレーション、創造的なエネルギーを象徴し、新しいプロジェクトやアイデアの誕生を表します。
Wandのキングのように、 リーダーシップやビジョン、カリスマ性、強い意志と決断力を持つリーダーを表す場合もあります。
★カップ(Cups)
cupは水を貯えるもの。
水は感情を表し、cupはその感情を受け止めるもの…と解釈できます。
そこから、cupは感情、愛、直感を象徴し、cupを手に持つ人物が描かれたカードは感情的な体験や関係性に焦点を当てています。
例えば、出るとなんだか嬉しい「cupのエース」は、新しい愛や感情の始まり、心の豊かさの象徴。
新しい感情的な交流、関係の始まりを表しています。
また、cupの女王のように、感情的に豊かで共感性の高い人物を表している場合もあります。
★コイン(Pentacles)
coinは、「お金」そのもの。
coinは物質的な豊かさ、安定、実用性を象徴します。
coinを持つ人物は、財政的な安定や実用的な問題に取り組んでいることを示しているのです。
例えばcoinのペイジは 物質的な成功や新しい始まり、経済的なチャンスが訪れるという象徴。
新しいビジネスチャンスの訪れを予感させるカードです。
一方、coinのキングは、富や安定、実務的なリーダーシップの象徴。財政的に成功したリーダーを表しています。
★杖
杖は権威、支え、旅の象徴です。
杖を持つ人物は、人生の旅や挑戦に直面していることを示しています。
例えば、The Hermit(隠者)。
彼が「内省」の旅の途中にあり、「内なる真実を求めるプロセス」を象徴するカードです。
このカードが出た場合は、相談者も隠者のようにちょっと内向きになっていることが多かったり、
あるいは「少し一人になって自分と向き合って」というメッセージを伝えていたりします。
★天秤
天秤は、言わずもがなバランス、公正、判断の象徴です。
現代では全てデジタルかもしれませんが、古の人々は何かの重さを量る際には天秤を使っていました。
「善と悪を天秤にかける」という、ちょっと抽象的な表現にも使われているアイテムですね。
対立しているもののうち、どちらかに味方をしなければいけない。さて、どっちにつくのが自分にとって得になるのか?
…と考える際にも「天秤にかける」という表現を使ったりします。
天秤を持つ人物は、公平な判断やバランスを保つ必要がある状況に直面しています。
例えば、Justice(正義)のカードに描かれる天秤は、公正とバランスの象徴です。
公平な決定や正義の重要性を伝えているのです。
【まとめ】アイテムに注目することでわかること
タロットカードに描かれている人物が持っている主な「アイテム」の象徴的な意味、前半は剣、棒、カップ、コイン、杖、天秤について見てきました。
このように、タロットカードに描かれている人物が持つアイテムは、それぞれ独自の象徴的な意味を与えられています。
カード全体のメッセージを理解する上で重要な手がかりとなりますので、覚えておくと役に立つでしょう。
次回は「花、蓮、十字架、書物、ランプ」についてみていきましょう。