タロットシンボルリーディング講座15回目の今回は、人物が持っている「アイテム」の意味は…【後編】のお話をしていきます。
タロットカードに描かれている人物は、様々な「アイテム」を持っていることが多いです。
実はそのアイテムにも一つ一つスピリチュアルな意味があり、リーディングしていく上で重要な要素となります。
アイテムはカード全体のメッセージを補完し、具体的な解釈に役立つでしょう。
ここでは、タロットカードに描かれている人物が持っている主な「アイテム」の象徴的な意味、後半は花、蓮、十字架、書物、ランプについて見ていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
人物が持っている主なアイテム②
★花
風水では、花を飾ることで空間の邪気が浄化されるという考え方があります。
実際、花を見ると気持ちが上がったり幸せな気持ちになれるというのはみなさんも経験があるのではないでしょうか?
洋の東西を問わず、古くから、花は「魔除け」「厄除け」のお守りアイテムとして重用されてきました。
花は美しさ、成長、希望を象徴します。
タロットカードで花を持つ人物は、ポジティブな変化や新たな希望に満ちた状況を表しているのです。
例えば、魔術師や太陽、Wandのクウィーンなどに花が描かれていて、それは豊かさや繁栄、創造的なエネルギーの象徴です。(※これらのカードは、実際には人物が手に持っているわけではありません)
★蓮(人物カードではないので、余談です)
一つ前の「花」とも重なりますが、蓮の花はスピリチュアルにおいて特別な意味を持っています。
蓮は釈迦如来の象徴であり、聖なるシンボル。
泥の中から成長して美しい花を咲かせることから、蓮は人生そのものを表しているとも言われる花です。
例えばカップのエースでは水面に蓮が描かれていますが、これは純粋な想い、愛が生まれる暗示とも解釈できます。
★十字架
「十字架」に対しては「縦と横のクロス」という印象しかない方も多いことでしょう。
しかし、実は十字架には種類があります。
教皇が持っているのは身分の高い人だけが持つことを許されている十字架。
父・子・精霊の三位一体、もしくは天上・地上・地下、人間の精神・肉体・魂…と3つの領域にまで教皇の力が及ぶことを意味しています。
しかし、他に「ラテン十字」「ギリシャ十字」などの種類もあります。
ラテン十字は、キリスト教のお墓で見かける十字。
ギリシャ十字は救急車についている方の十字で、これは「人を救済する」という意味があります。
一言で「十字架」と言っても意味が色々あるのは興味深いですね。
タロットカードのみならず様々なオラクルカードでも登場することがあるので、違いを覚えておくと良いでしょう。
★書物
書物は知識、教え、情報を象徴します。
例えばThe High Priestess(女教皇)のように書物を持つ人物は、学びや知識の伝達に関与していることを示しています。
この書物は、隠された知識や神秘的な教えを象徴するもの。
内なる知恵や直感を表しているのです。
★ランプ
ランプは啓示、導き、知恵を象徴します。
暗闇をランプで照らすことによって周りが明るくなる様子と、無知の状態で何かを学ぶことによって視野が広がっていく様を重ね合わせて解釈するとわかりやすいでしょう。
The Hermit(隠者)のようにランプを持つ人物は、暗闇の中で真実を照らす役割を担っています。
このカードが出た時は、暗闇で明かりをともすように、知識や知恵がこの先のよりどころになるよ、という意味が含まれています。
【まとめ】自分なりの辞書を作ってみよう
このように、タロットカードに描かれている人物が持つアイテムは、それぞれ独自の象徴的な意味を与えられています。
カード全体のメッセージを理解する上で重要な手がかりとなりますので、覚えておくと役に立つでしょう。
また、この他にも細かく見ていくと「これって何だろう?」「何のために描かれているの?」と思うアイテムが色々あるはず。
気になったら、ネットなどでそのアイテムが持つスピリチュアルな意味や暗示を調べてみてください。
その意味が分かるだけで、「ああ、なるほど、じゃあこのカードはこういう方向にリーディングするとしっくりくるな」と理解が深まることがあります。
タロットカードはカード全体から受け取るメッセージはもちろんのこと、このように一つ一つの細かい部分から見えてくるものもたくさんあるので、
自分なりにノートなどを作ってまとめていくのもおススメの楽しみ方&学び方です。