星占いがお好きな方であれば、「ホロスコープ」という言葉をどこかで見聞きしたことがあるでしょう。
ホロスコープ(horoscope)は、星占いのベースとなる星の配置図。
日本語にすると「天宮図」、あるいは「十二宮図」と言います。
具体的にどのよなものか?今回はホロスコープについてご紹介します。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
あなたが生まれた時の星の配置図
私たちが日常的に使っている「12星座」は、その人が生まれた時に、地球から見て太陽がどの星座の場所に入っていたか?を表しています。
同じように、最近人気の「月星座」は、月が入っていた星座を表しているもの。
他にも、詳しく見ていくと水星星座、金星星座…と、惑星はそれぞれ違った場所にあったはずです。(もちろん、同じ星座に入っている星もあります)
その「生まれた時の星の配置」を図示したものが、ホロスコープです。
これを見ると、あなたが生まれた時に星々がどんな位置関係だったのかがわかります。
例えば、その人の表(おもて)に表れている性格を知りたい場合は、太陽の場所を。
隠された本質を知りたいなら月星座を、恋愛傾向を見るなら金星星座を…という風に、ホロスコープを見るとその人物像がうっすらと出来上がってくるのです。
同じ誕生日であっても、生まれた時間が違えば星の位置も変わっているでしょう。
ですから、「生まれた年も日も同じです!」という場合でも、ホロスコープが全く同じということはめったにありません。
ホロスコープは究極の個人情報とも言えるかもしれませんね。
「星座」は服だと考えるとわかりやすい!
ホロスコープを理解するコツは、各星座(「宮」とも呼びます)を「服」としてとらえること。
例えば、
・おひつじ座…情熱的な赤いマント
・おうし座…着心地の良い上質なルームウェア
・ふたご座…身軽に動けるカジュアルウェア
・かに座…安心してくつろげるパジャマ
・しし座…ブランドのロゴが入ったゴージャスな服
・おとめ座…アイロンがきいた白いシャツやワンピース
・てんびん座…トレンドをおさえたおしゃれ服
・さそり座…シックなブラックやボルドーのスーツやドレス
・いて座…今から冒険に行けるようなアウトドアファッション
・やぎ座…フォーマルなジャケットやスーツ
・みずがめ座…ユニセックスで個性的なファッション(形がアシンメトリーだったり)
・うお座…ふんわりした素材のフェミニンなファッション
このようなイメージで、そこに入った惑星は服を着替えると考えるとわかりやすいでしょう。
それぞれの星が持っているもともとの性質は変わらないものの、服を着替えることでちょっとモードが変わるというイメージ。
例えば、おひつじ座の赤いマントを羽織った太陽は、いつにもましてエネルギッシュでパワフル。
だから、太陽星座がおひつじ座の人はとても情熱的な方が多いです。
一方、おうし座に入ると太陽はルームウェアに着替えてちょっとリラックスモードになります。
ゆえに、太陽星座がおうし座の人は落ち着きがあるタイプで、腰を据えてじっくり物事を考える方が多いでしょう。
…このように、ホロスコープは「イメージ」を大切にしながら理解すると楽しく覚えられます。
全体の配置からわかること
実際にホロスコープを作ってみると、「星が全体にまんべんなく散らばっていてバランスが良い」と感じる方もいれば、「一つの星座に偏っている」「2つの星座に偏っている」…などなど、傾向があることに気づくでしょう。
風星座に星が多く入っている人もいれば、火星座に多い人もいるでしょうし、まんべんなく散らばっている方もいるはず。
それはそのまま、その人の「性格」「価値観」「生き方」に表れていると考えられます。
例えば、火が強い人はそれだけチャレンジ精神が旺盛だということになり、自然と行動もアクティブになるでしょう。
一方、水が多い人は愛情にあふれ、思いやりのあるタイプだと捉えられます。
風が多い人は自由な発想ができる人であり、創造性を生かして成功するでしょう。
地星座が多い方は、地に足を着けた合理的な生き方をする人だと考えられます。
また、火と土に同じくらいのバランスで星が入っている人は、理想と現実の間で葛藤することも多いかもしれません。
…このように、自分や誰かのホロスコープを見比べてみると、人生傾向もうっすらと見えてきます。
また、今日の星の配置をホロスコープにしてみると、その日の世の中全体のムードもつかむことができるでしょう。
星が全体的に風星座に入っていると世の中全体の動きにスピード感があったり、地の星座が賑やかだとお金に関する話が多かったりします。
星同士の角度にも注目!
星の配置図でもう一つ注目すべきは、星と星の位置関係が作る「角度」です。
どのような角度を形成しているかによってお互いに与えあう影響力が異なり、それはそのまま地上の私たちの運勢に影響をもたらします。
ここでは、ごく基本的な角度についてご紹介します。
①コンジャンクション
これは、「0度」の位置関係にあることを表します。
つまり、星と星が同じ星座に入って重なり合っている状態であり、お互いにエネルギーが強調される角度です。
②オポジション
これは、「180度」の角度。
例えばおひつじ座とてんびん座のように、真正面で向き合っている関係です。
お互いにぶつかり合う関係ですが、その分、結果的に高め合う結果になることもある角度です。
③スクエア
これは「90度」の関係。
この場合は二人のエネルギーがぶつかり合うと考えられ、不安定な状態になります。
「葛藤する角度」と表現されることも多いですね。
④トライン
これは「120度」 の関係。
星がお互いに良い部分を引き出し合い、フォローする角度です。
⑤セクスタイル
これは「60度」。
星のエネルギーがお互いに調和していて、和やかな雰囲気。バランスが良い状態です。
…このように、それぞれの角度に意味があります。
面白いことに、これは十二支の相性についての解釈とも重なっていて、十二支でも180は対立を意味しますし、60や120度は相性が良い関係。
ホロスコープを見る際には、それぞれの星がどんな位置関係で入っているのか、角度にも注目してみましょう。
まとめ
占星術の基本となる「ホロスコープ」についてご紹介しました。
「なんだか難しそう」と苦手意識を持ってしまう方も多いのですが、難しく考えるよりも「イメージ」をふくらませて眺めてみると良いでしょう。
詳しい意味が全くわからなくても、星の配置を眺めてみるだけでも、いろんな意味でバランスが良い人なのか、それともちょっと偏っていて不器用な人なのかがわかります。
偉人のホロスコープを見てみると、けっこう偏りが大きかったりするので、バランスが悪くても落ち込む必要は全くありません。
それだけ、何か特別に秀でた才能を秘めているというサインかもしれないのです。
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