星占いのテキストやWEBサイトでよく出てくる「逆行」という言葉。
特に、「水星逆行」という言葉をよく目にすることがあるでしょう。
具体的にどのような意味なのでしょうか？
今日は「逆行」と「順行」についてわかりやすくご紹介します。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
順行と逆行をイラストで解説！
星占いに登場する水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星は、太陽の周りを一定の周期で「公転」しています。
もちろん、地球もそうですよね。
では、天体が「順行」しているとはどのような状態なのか。
添付のイラストのように、地球が水色の①⇒③の位置まで公転したと仮定します。
その間に、火星は赤の①⇒③まで移動しました。
地球上から見ると、火星はかに座からおとめ座まで移動したように見えます。
この状態が「順行」です。
つまり、反時計回りに天体が移動しているように見えている状態ですね。
次に、「逆行」について。
イラストのように、地球が水色①⇒③に進む間に、火星は赤①⇒③に進み、地球から見ると、同じみずがめ座内でやぎ座方面に「戻った」ように見えます。
さきほどとは異なり、火星が反時計回りではなく時計回りに動いたように見えますね。
これが、「逆行している状態」というわけです。
逆行はなぜ起こるの？
イラストからわかるように、逆行は地球が火星を追い越す時に起こります。
これは、両者の公転スピードが異なるために生じる現象。
全く同じスピードで太陽の周りを回っているわけではなく、次のような違いがあります。
地球…365日
火星…687日
この公転周期の違いが、「逆行」という現象を生み出します。
つまり、地球から見ると星が逆方向に移動しているためにこのような名前がつけられていますが、実際のところは、本当にその星が逆走しているわけではないのです。
あくまでも、目の錯覚によって起きる現象だということをまずは理解しておきましょう。
逆行期間は何が起きるの？
天文学が今ほど発展していなかった時代には、「星がいつもとは逆の方向に動いている」なんて大事だったことでしょう。
ゆえに、星占いの世界でも「逆行期間」はいつもとは違うイレギュラーなことが起こりやすい期間としてとらえられています。
それぞれの天体別に、逆行している期間に起こりやすいことは以下の通りです。
水星逆行
・交通トラブルが起こりやすくなる
・通信トラブルが起こりやすい（スマホ、パソコン、Wi-Fiの不具合など）
・誤解などコミュニケーションにまつわるトラブルが増える
・懐かしい人から連絡がくる
・体調を崩しやすい
・物事が予定通りに進まない
金星逆行
・人間関係のトラブルが生じやすい
・愛情関係のトラブルが生じやすい
・衝動買いしやすい
・金銭感覚がルーズになる
・昔の恋人との再会や復縁のチャンスが訪れる
火星逆行
・やる気が出ない
・イライラしやすい
・情熱が空回りしやすい
木星逆行
・好調だった流れが滞る
・結果が出にくい
・振り返りを求められる
土星逆行
・厳しさが和らぐ
・制限が緩められる
・軌道修正や方向転換のチャンスが訪れる
天王星逆行
・古い価値観を手放す流れが生じる
・物事の見直しを迫られる
海王星逆行
・気持ちが定まらず、決断できない
・夢見がちで現実逃避しがち
・詐欺に遭いやすい
冥王星逆行
・新たにチャレンジしたことについての見直しをする
・古い時代の課題に改めて向き合う
いずれの天体についても、逆行は決して「悪いコト」ではありません。
物事の停滞を感じたり、体調がイマイチだと感じることも多いですが、それはさらなる飛躍をするための「準備」の期間。
逆行が終わると同時に物事が一気に進展することもめずらしくないので、「逆行」をネガティブにとらえるのではなく、むしろエネルギーをたくわえておくための大事な準備期間として活用すると良いでしょう。
まとめ
天体の「順行」と「逆行」についてご紹介しました。
天体が逆行している期間は、物事が進むスピードもゆっくりになります。
気持ちの上でも、落ち込みや焦燥感を感じやすい時期ですが、この期間に力任せにあがいても良い結果にはつながらないでしょう。
逆行期間中は、物事や自分自身を客観的に見直すべき時だととらえて、力を使うことよりも蓄えることにウェイトを置いて過ごしてみてください。
気持ちも自然と自分の内側に向きやすい時期ですから、これまで気づいていなかった新しい自分と出会えるかもしれませんね。
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