無料版陰陽五行講座2回目の今回は、占いと陰陽五行説の関係についてのお話をしていきます。
占いと陰陽五行説の関係は非常に深く、これを理解しておくと様々な場面でその知識を生かすことができます。
人の個性、相性などを視る場合には必須の知識と言えるでしょう。
まさに、陰陽五行説は占いの基盤となる理論だと言っても過言ではありません。
今回は、そんな陰陽五行説と占いの関係性について見ていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
一旦、おさらい!陰陽五行説の基本
陰陽五行説は、「陰陽」と「五行」という二つの主要な概念から成り立っています。
陰陽は、「この宇宙のあらゆる現象は反する二つの力(陰と陽)から構成され、そのバランスと相互作用によって世界が成り立つ」という考え方です。
そして五行は、木、火、土、金、水の五つの元素が互いに影響し合い、循環することで自然や人間のあらゆる現象。
…ちょっと難しいと思われるかもしれませんが、例えば世の中は「女と男」「闇と光」「暗と明」「静と動」…etc、様々な二つの要素で構成されていますよね。
加えて、私たち人間は様々なエネルギーを与えたり与えられたり…といった循環のバランスの中で活かされている存在です。
そういった「日常」のことを表しているのが陰陽五行説。
だからこそ、人々の日常や人生と密接に繋がっている「占い」とも無関係ではないのです。
占いと陰陽五行説
占いは、陰陽五行説の理論を応用して、個人の運命や未来を予測する方法の一つです。
特に東洋の占いにおいて、陰陽五行説は不可欠な要素となっています。
以下に、代表的な東洋の占いと陰陽五行説の関係についてまとめます。
★四柱推命
四柱推命は、陰陽五行説に基づく占いの一つであり、生年月日と出生時間を基に個人の運命や性格を分析します。
四柱推命では、年、月、日、時間の四つの柱(四柱)を用いて、十干十二支の組み合わせを算出し、それぞれが陰陽五行の要素に対応しています。
※「十干」とは甲乙丙丁戊己庚辛壬癸。このうち、甲乙は「木」。丙丁は「火」。戊己は「土」。庚辛は「金」。壬癸は「水」を表しています。
各柱に対応する五行のバランスや相互作用を分析することで、個人の性格や運命の傾向、未来の出来事を予測するのです。
…ちょっと難しかったですね。
もっとわかりやすく説明します。
例えば、「木」の要素が強い人は、成長と発展を象徴し、変化を好む傾向があります。
一方、「金」の要素が強い人は、秩序や構造を重視し、決断力があるとされます。
ここで、「じゃあ、自分はどの要素が強いのか?」…が気になる方も多いと思います。
これが、四柱推命の基本。
これについては、生年月日や生まれた時間を入力するだけで簡単に割り出すことができるツールがありますので、検索してみてください。
あなたが生まれ持っている五行のバランスをチャートで示してくれるサイトも多いですし、また、足りない要素を補うためのラッキーカラーやアイテム、パワーストーンを紹介してくれる無料サイトなどもあります。
★九星気学
九星気学もまた、陰陽五行説に基づく占いの一種です。
この占いは、九つの星(九星)とそれぞれに対応する五行のエネルギーを用いて、人々の運命や運勢を占います。
一白水星=水
二黒土星=土
三碧木星=木
四緑木星=木
五黄土星=土
六白金星=金
七赤金星=金
八白土星=土
九紫火星=火
九星気学では、上記のように各星がそれぞれの五行に対応しています。
名前に五行が入っていますから、比較的わかりやすいですよね。
それぞれ、年ごと、月ごと、日ごとに異なるエネルギーが影響を及ぼすと考えられています。(それによって運勢を占うことができます)
九星気学を用いることで、自分の性格や運勢、適した行動や運気の流れを理解することができるのです。
例えば、「木」の星に生まれた人は、向上心や成長意欲が高く、なおかつ風通しの良い人間関係を築ける人。
「火」の星に生まれた人は熱しやすく行動的、ちょっと短気なところがあるのが玉に瑕…という風です。
火は水の勢いを消すが、木は火の勢いを強める…という具合にそれぞれの五行から相性を見ることもできます。
★風水
風水もまた、陰陽五行説の理論に基づく占術の一つです。
もっとも、風水は「占い」というよりは環境学。
自然条件や環境と人間の調和を図るための技術であり、家やオフィスの配置、家具の位置、色彩の選択などに五行のバランスを取り入れることで、運気を向上させることを目指します。
風水では、特定の方位や場所に対応する五行のエネルギーを分析し、そのエネルギーが住む人々にどのような影響を与えるかを判断します。
例えば、「家の西側に黄色い物を置くと金運が上がる」という話を耳にしたことはありませんか?
それは、「西」が金の気を持つ方角であり、「黄」は金の気を強めるカラーだからです。
また、太陽が昇る「東」は木の気を持つ方角であり、だから東の方角に植物を置くと育ちやすいと言われています。
家の中心は「土」の要素に対応。
だから、その場所を安定させることで家全体や家族の運気を高めることができるのです。
自分をより深く理解するためのツール
陰陽五行説に基づく占いは、単なる未来予測の手段に留まりません。
いわゆる「命占」というもので、個人が生まれ持った性質や傾向を読み取ることができます。
例えば四柱推命や九星気学では、五行のうちどの要素の影響を強く受けているのか?、逆にその要素が足りないのかを知ることができます。
これは、「長所と短所」についての理解を深めることにつながり、長所や才能を伸ばすヒントになるでしょう。
また、陰陽五行説は、宇宙の法則や自然のリズムと調和することを目指しています。
占いを通じて、自分の運命やエネルギーが宇宙の流れとどのように調和しているかを理解することで、より自然な生き方、「自分らしさ」を模索するキッカケになるはずです。
単なる予言ではなく、未来への準備や心の準備を助けるもの。
これが陰陽五行説を理解することの一つの意義と言えるかもしれませんね。
【まとめ】単なる占いではない!人生をより豊かにするためのツール
このように陰陽五行説は、
・自己理解を深める
・持って生まれた才能を生かす
・人間関係を調和させる
・相性の良し悪しを知って、対策をする
・未来に備えて準備をする
…etc、人生をより幸せな方向に切り拓くための貴重なツールとして力を貸してくれます。
陰陽五行説に基づく占いは、古代から現代に至るまで、精神的な探求を助けるものとして親しまれてきました。
占いを通じて陰陽五行のエネルギーを理解し、自分自身や周囲との調和を図ることで、より充実した人生を送ることができるでしょう。
恋愛に限らず、人との「相性」を知ることができるのも、より良い人間関係を築く上での助けとなるはずです。