無料版陰陽五行講座4回目の今回は、九星気学と陰陽五行説についてのお話をしていきます。
九星気学(きゅうせいきがく)は、中国に起源を持つ占術の一つで、9つの星(九星)を用いて、人の性格や運勢、吉方位・凶方位などを占います。
各人が生まれた年や日によって「本命星」と「月命星」が決まり、それに基づいてその人の基本的な性格や運勢が決まります。
ここでは、九星気学と陰陽五行説の関係性について見ていきましょう。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
まずはざっくり解説!
九星気学を日常的なたとえで説明すると、毎年の「天気予報」に似ています。
天気予報が、今日は晴れだから洗濯物がよく乾くとか、雨だから傘が必要と教えてくれるように、九星気学もその年の運勢や適切な行動についてアドバイスをしてくれるのです。
例えば、「今日は寒いから厚手のコートを着るといいよ」と言われるように、九星気学では「今年は九紫火星の年だから、社交的なイベントに参加すると運気が上がるよ」といったアドバイスがあります。
また、天気予報が「この方角から風が強いから注意して」と教えるように、九星気学でも「今年は南の方角が凶方位だから引っ越しや旅行は避けた方がいい」と助言してくれるというわけ。
さらに、各人の「本命星」は、個々の人が持つ基本的な「気候」に例えられます。
たとえば、ある人が「暖かい春の気候」のような性格(温かくて穏やか)であるのに対し、別の人は「涼しい秋の気候」のような性格(冷静で落ち着いている)といった具合です。
このように、九星気学は個々の人が持つ基本的な性質と、その年や月の運勢を組み合わせて、より良い行動や方針を示す占い。
日々の生活での意思決定や行動に役立つアドバイスを提供してくれます。
ゆえに、まるで天気予報をチェックするように九星気学の運勢を確認しておけば、どのように過ごすべきかを考える助けになるでしょう。
九星気学とは?
九星気学は、陰陽五行説を基礎として、九つの星(九星)を用いて人間の性格や運勢を占う方法です。
この九星とは、以下の9つの星で構成されます。
一白水星(いっぱくすいせい)
二黒土星(じこくどせい)
三碧木星(さんぺきもくせい)
四緑木星(しろくもくせい)
五黄土星(ごおうどせい)
六白金星(ろっぱくきんせい)
七赤金星(しちせききんせい)
八白土星(はっぱくどせい)
九紫火星(きゅうしかせい)
各星は陰陽五行説における五行(木火土金水)のいずれか一つに対応しており、また、それぞれの星には特定の性格や運勢が付随しています。
九星気学では、人が生まれた年や月、日によってどの星の影響を受けるかが決まります。
また、その年ごとに星の配置が変わり、これがその年の運勢や影響を表しているのです。
★9つの星と五行の対応
例として、木星は「木」の要素を持ち、水星は「水」の要素を持ちます。
九星気学では、この五行の要素が個々の運命や性格にどのように影響するかを占います。
わかりやすくいえば、陰陽五行説は「色のパレット」、九星気学は「絵を描くための筆」と言えるでしょう。
色のパレット(陰陽五行説)には、赤、青、黄などの基本色(五行)があり、これらの色の組み合わせや使い方によって様々な絵(運命や性格)が描かれます。
九星気学は、その色をどのように使うかを決める筆の役割を果たし、各星の特徴や配置をもとに具体的な運命の絵を描いていくのです。
例えば、一白水星の人は「水」の要素を持ち、流動的で柔軟な性格とされています。
一方、二黒土星の人は「土」の要素を持ち、堅実で忍耐強い性格。
さらに、九星気学では年間の星の移動(歳破、暗剣殺など)によって、その年の吉方位や凶方位を決定し、引っ越しや旅行などの方位を選ぶ際に参考にします。
これは、陰陽五行のエネルギーの流れが時間とともに変化し、それが人々に影響を及ぼすと考えるためです。
このように、九星気学は陰陽五行説の理論を基に、個々の星のエネルギーを解釈し、人間の運勢や行動を占う方法です。
陰陽五行説が提供する基礎理論なしには、九星気学の精緻な分析や予測は成り立ちません。
料理にたとえてみると…
四柱推命と同様、九星気学も「料理」に例えてみるとわかりやすいでしょう。
★九星=(9つの基本の味)
九星気学には、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星という九つの星があります。
これらの星は、料理における「9つの基本の味」(例えば、甘い、酸っぱい、辛い、苦い、塩辛いなど)に例えられます。
各星が特定の性格や運勢を示すように、各味も料理全体の味わいに影響を与えているのです。
★年ごとの星の配置=(季節やイベントに応じたメニューの選択)
九星気学では、毎年各星が異なる位置に移動し、それに応じて人々の運勢や吉方位、凶方位が変わります。
これは、季節や特別なイベントに応じて異なるメニューを選ぶことに例えられるでしょう。
例えば、夏には涼しげな料理(さっぱりとした味)が選ばれるように、ある年には特定の星が強調されることで、その年の運勢が変わるのです。
★方位=(料理の盛り付けやテーブルセッティング)
九星気学では、特定の方位が吉方位や凶方位として示され、これが運勢に影響を与えると考えられます。
これは、料理の「盛り付け」や「テーブルセッティング」に例えられるでしょう。
どの方位(どの場所)に料理を置くかが、食事全体の雰囲気や味わいに影響を与えるように、吉方位を選ぶことで運気が良くなり、凶方位を避けることでトラブルを避けることができるのです。
★個々の好み=(個人の本命星と相性)
九星気学では、各人に生まれ持った「本命星」という基本的な星があり、その星によって性格や運勢が決まります。
これは、個々の人が持つ「味の好み」に例えられます。
例えば、甘いものが好きな人や辛いものが好きな人がいるように、一白水星の人は柔軟で冷静、一方で七赤金星の人は社交的で華やかといった個々の特性があるのです。
…このように、九星気学を料理に重ねて説明することで、それぞれの星や方位が人の運勢や性格にどのように影響を与えるかを理解することができます。
料理の味付けや盛り付けが食事体験を左右するように、九星気学の星や方位も人の人生に大きな影響を与えるでしょう。
【まとめ】「相性」の相克についても教えてくれる占い!
このように、「陰陽五行説」と九星気学は切っても切り離せない関係です。
四柱推命もそうですが、ものすごく簡単に、ざっくりと言ってしまえば、私たちの生年月日を「木・火・土・金・水」の5つの要素に分類し、そのバランスでその人の性格や運命を見るという占い。
木の気質を持つ人、火の気質を持つ人、土の…という風に、どの要素を持って生まれているかで性格や運勢に個性があります。
五行のバランスで相性もわかるというのが九星気学の面白いところですね!
どの要素も偏りなく、バランス良く持っているのが理想的ですが、実際はどれか特定の要素が強くなり、そのことが人間関係や恋愛に良くも悪くも影響を与えます。
しかし、自分に欠けている要素を持っている人とお付き合いすれば、ないものを補い合うことができるでしょう。
「相性が良い」というと、とかく「自分と似ている人」「価値観が同じ人」を想像しがちですが、実際は違う相手と結ばれて「二人合わせて完全系」を目指すほうが本当の意味では理想的なのかもしれません。
そんなことを教えてくれるのも、九星気学の面白いところですね。